お客さまが抱えていた課題

Windows OSのサポート期間切れに伴い、VisualBasic6.0で開発された現行システムを移行する必要に迫られていた。

移行品質の担保基準が高く、完全なカバレッジ網羅性を保証したエビデンスが必要となるため、正確な変換設計変換仕様の策定が求められていた。

さらに、バックログとなっていた仕様変更及び仕様追加作業を、変換移行後に実装する必要があり、変換後ソースコードの可読性変換容易性が課題となっていた。

段階的移行での取り組みとはいえ、移行対象ソースコードの総ステップ数が800万ステップにのぼるため、確実な実行体制の確保と共に、実績と経験を保有するベンダーが少なく、ベンダー選定に苦慮していた。

 

パクテラの支援内容成果

通常の移行変換においては、Microsoft社が提供している変換Wizardを利用して50%前後の自動変換を行った後で手作業変換を実施するため、不明瞭な変換仕様が発生することが避けられず、変換品質の担保が困難であった。この問題に対し、パクテラが開発したVisualBasicからVB.NETへの変換ツールは、全ての変換ロジックをルール化することにより、元のVBソースコードと変換後の.NETソースコードを完全に対比させることが可能であり、ブラックBOXを排除した可視化を実現した。

さらに、通常は手作業で行う変換作業においても、多くの変換プロジェクトでの経験で蓄積された変換パターンを全てルール化/部品化させているため、98%以上の自動変換率を達成した。

また、シナリオテストUAT(ユーザー受入テスト)の工程における品質を担保するため、自社開発のテスト自動化ツールである「MARS」を利用し、不具合改修時の再テストを完全な反復可能リグレッション化させ、テスト網羅性を担保した品質保証を実現した。

テストシナリオの自動化スクリプトは、マイグレーション完了後のシステム保守フェーズにおいても活用されており、システム改修後のテスト作業を自動化させることにより、リリース品質の向上とコストの大幅削減を図っている。

 

-クライアント業界:保険
-サービスライン:テクノロジー / マイグレーション・モダナイゼーション