お客さまが抱えていた課題
メインフレーム上で稼働している現行のCOBOL/Batchプログラム群をJava/Batchへと移行する上で、Java実装によるパフォーマンス劣化に対してどのように対応するかが、大きな課題となっていた。
また、移行後のJavaプログラムをメンテナンスしていく上で、COBOLによるプログラム設計はメインフレームBatchを前提とした古い設計パターンとなっており、SQLを駆使するJavaなどのオープン系の設計コンセプトとは大きく異なるため、若手エンジニアにとって違和感が大きく、システム設計そのものをモダナイゼーションさせる必要があった。
パクテラの支援内容・成果
コードコンバージョンに際しては、単純なストレートコンバージョンではなく、設計パターンを見直した上でJavaでのプログラム実装が必要となるため、保有する自動コンバートツールの活用が限られることになり自動化率が大幅に低下し、コスト削減効果が見込めなかった。
この問題を克服するため、パクテラのオフショア開発センターのリソースの最大活用を目的として、設計パターンの標準化と開発プロセスの手順化に取り組み、お客さまの予算内での開発遂行に成功した。
当初の課題となっていた変換後のパフォーマンス改善施策においては、AS400のマイグレーションと同様に、必要度に応じた対応パターンを準備し、SQLチューニングから共通アクセスメソッド化対応、ロジック並列化処理対応まで、保有ノウハウを駆使した対応作業を実施することにより、要求レスポンスの達成を実現した。
パクテラのモダナイゼーションサービスでは、このように自動コンバージョンを適用できない移行要件に対しては、各オフショア開発センター群のリソースを最大限活用するために、設計パターンや開発プロセスの標準化・手順化を推進させることによってコストの大幅削減を実現している。