お客さまが抱えていた課題
様々な製品の試験装置のメーカー様が抱えている課題は、装置の設定が高度技術者依存になっており、技術継承が困難な状態にあることであった。
熟練者が実施すれば数分で完了できる設定作業が、1日経っても完了できないという状況が経営上の大きなリスク要因となっていた。
さらに、装置の設定作業はミクロン単位の設定が必要となり、かつ、Failパターンは技術者の勘によるものが多く、ドキュメント化することが非常に困難となっている。
また、設定品質も技術者に依存する為、人によって品質レベルにばらつきがあり、品質基準の標準化及び担保が喫緊の課題となっていた。
パクテラの支援内容・成果
これらの課題を解決するための具体的な取組み内容を確定させるため、事前に想定内容を洗い出し、装置設定の自動化に向けた、機械学習・ディープラーニングのPOCを実施した。
試行錯誤を繰り返しながら、自動化に向けて段階的に成果を出していくことに成功。
最終的には未知の試験対象についても自動化で対応できる仕組みを目指し、現在は機械学習の内容をより高度化させるための段階的な取組みに着手している。
具体的には、現状のFail情報ではどれだけの距離がどれくらいの角度でズレが生じているか不明である為、Failパターンから特徴量を定義し、学習辞書を作成した上で距離・角度を推論できる仕組みを開発。
これを基に特徴量定義や距離・角度を推論する仕組みを機械学習・ディープラーニングを駆使してブラッシュアップしている過程である。