パクテラ・テクノロジー・ジャパン株式会社              

 

2018年12月26日

 

2018年11月20日(火)、公益社団法人企業情報化協会(通称:IT 協会)が平成30年度(第36回)IT 賞を発表し、パクテラ・コンサルティング・ジャパンが参画したKDDIエンジニアリング株式会社様(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長:福島 徹哉、以下 KDDIエンジニアリング様)のプロジェクトが、IT 特別賞(レガシーモダナイゼーション賞)を受賞しましたので、お知らせいたします。

 

本賞は、同協会が、わが国の産業界において、“ITを活用した経営革新”に顕著な努力を払い優れた成果をあげたと認めうる企業・団体に対し授与している表彰制度で、昭和58年の第1回より今年で36 年目を迎えます。平成30 年度は、IT賞審査委員会(委員長:斎藤信男 慶應義塾大学名誉教授)による厳正な審査の結果、計28件32社が決定しました。

 

詳細につきましては、以下の同協会のニュースリリースをご覧ください。

http://www.jiit.or.jp/information/detail/info36itaward.html

 

 

■受賞内容
IT 特別賞(レガシーモダナイゼーション賞)
「執行責任を果たせる企業集団を目指した“コーポレート系システム再構築プロジェクト”」

 

■受賞理由
KDDIエンジニアリング様の旧コーポレート系システムは、管理会計、財務会計、購買(受発注管理)、稟議、人事、勤怠管理等、コーポレート部門の情報を管理するシステムであり、2005年の会社設立当初(従業員数:約600名)より運用しているシステムでした。その後、事業規模の拡大と大幅な従業員数の増加(2018年:約3500名)に伴い、度重なる機能追加によってデータ構造が複雑化・肥大化していました。また、複数システムへの二重入力や未整理なままの業務が残存し、今後の経営戦略への対応が迅速にできないことや、内部統制的なリスクも多く存在していました。2015年度にはシステム障害と著しいレスポンスの低下が多発し、システムの更改は喫緊の課題でした。

 

そこで、 2015年11月より検討を開始し、2016年5月より各主管部門と情報システム部が一体となった体制をつくり、コーポレート系システムの再構築プロジェクトを立ち上げました。2018年4月にサービスインを迎えたこの再構築より、以下のような成果が達成されています。

 

<経営課題の解消>
① 受注から検収にいたる一連のサプライチェーン実現、業務標準化などによる品質、作業効率の向上。
② 承認行為のワークフロ化による内部統制的なリスクの解消。
③ 精度の高い経営情報を「見える化」し、迅速な分析が可能になることで、今後の経営課題や業務の変化に迅速な対応が可能となった。

 

<システム課題の解消>
① 類似システムの統廃合によるコスト削減(約20%)
② クラウド利用によるサーバ構築の工期短縮(約20%)、コスト削減(約40%)
③ クラウド活用などによるスケールアップ、スケールアウトが容易になり、BCP対策や性能問題への迅速な対応が可能になった。
④ データベース集約による情報精度向上、開発標準化による品質向上。

 

これらの成果を挙げたことにより、本プロジェクトは、IT 特別賞(レガシーモダナイゼーション賞)にふさわしいものと評価されました 。